犬島での移住定住や町おこしについて考える

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犬島担当より、
今週は、少し日をずらして離島の問題点を…

9月の2週目、瀬戸内国際芸術祭2016の夏会期は終了して秋会期の準備に入っています。

中休みの間、犬島担当の日は私達NPO法人シナジーの2015年からの活動と始めてからの課題や問題点を取り上げます。

今、日本中の課題は人口の減少に伴い町や村(決して過疎地だけでは無い)が凄まじ早さで空洞化しており、自治も産業も成り立たなくなっているという事が挙げられます。

世の中は、当たり前ですが人間がいることが前提で全ての仕組みが出来ています。
しかし、もう当たり前が通用しなくなっており
国や自治体、様々な団体に研究者、私達のような活動団体や個人が様々な施策や提案に実際の事業などを試行錯誤しながら行っています。
私が考えるには、ただ小さなパイの取り合いになっており世の中全体ををポジティブに導ける程のものは未だ、発明⁈されていません。

前段を述べて、岡山市東区犬島に話を戻します。

私が2013年に犬島へ行って、美術館に勤務して感じたことはアートの島では人口の維持は難しい…そのうち無人島になってしまうのでは!

大きな島では、島の中でミニマムですが生活全般を自己完結出来る仕組みが出来ています。
犬島の周りでは、小豆島に豊島…

犬島は小さく、なおかつ陸地に近いので綱引きすれば陸地側が勝ります。
1992年に小中学校が廃校になり、自動的に子供や子供を持つ人は島から離れて行きました。
これが引き金になりました。
そして現在、未来を予想して社会実験を行った訳では無いのでしょうが、
結果的に強制的に1桁から40代くらいの人口を排除して
15年経てば島民の平均年齢は70歳を超え、毎年3名位人口が減少しています。
私がこの4月に、島に少し居を構えていた方と実際の人口を数えてみると33人しか居ませんでした。
国勢調査では、住民票登録は43人。
島民に人口を尋ねると、多く方は未だに50人弱と答えます。
居ないんです。50人弱も。
日本の最も進んだ日本の縮図を犬島に見てしまいます。

お店を始めたり、美術館の関係で少しずつ島民は増えつつ有ります。
但し、オフシーズンを島に居ては働き世代は生活が出来ません。
冬の犬島に行ったことがある方なら、分かって頂けると思いますがまともに立っていられない位の強風です。
更に、気軽に休み場所も無くお店はほぼ全て休業です。
この様な環境で、永久に島での生活をする事は無理というか、非常に困難が伴います。

置き去りにされた過疎地は移住・定住者を各地が取り合う状況になっています。
主体は様々です。自治体主導や、地域や団体が主導している場合も有ります。
各地でより良い条件を提示しています。

では、犬島ではどうでしょうか。
結論から言うと、現代に取り残されて全く違う次元にいます。
小さな島の主体は、少ない島民です。
もはや、高齢な上に少な過ぎて自ら動く事はできません。
しかし、自治体からの町おこしの事業募集では住民が主体で無くては要件を満たせません。
私共のNPO法人シナジーから町内会長にお話ししても、上手く意思疎通が出来ない様で提案の類は全て止まってしまいます。
制度そのものが人口もそこそこで、世代も幅がある地域が前提(前置きの話で言う事の、世の中の前提)
になっているので犬島の様に高齢者しか居なくて人口が30数名などの地域は想定されていません。

最近では、問題調査を事業として募集してくれておりますが、
私共が問題だと考える未来型の問題
(移住・定住者を募り、雇用を創出して地域の自治活動を維持していく)
では無く、現住民は医療福祉や日々の生活に付いてが問題になるはずです。
これは、当たり前の結果です。
だから、制度を利用するのは困難だと考えます。

とは言え、11月には3年に一度の祭りも終わります。
また、振り出しに戻って良い知恵を出して犬島でもアートに頼らず、島に根を下ろして生活が出来る様な事業を展開して行ければと思います。

次回は、2015年度の試験栽培などの取り組みからの気づきと未来の話をしていきます。

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WRITER:
シナジー
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岡山市東区犬島から移住定住の推進と、町おこしの活動を行っています。NPO法人シナジーの法人設立代表者


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しまのことは、瀬戸内国際芸術祭や瀬戸内海の島々の情報を島在住のライターを中心に発信するウェブマガジンです。
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高松・女木島在住
波多信治 香川県高松市出身。 しまのこと編集長。高松経済新聞記者。 音楽レーベルNaoshima Recordsを立ち上げ、 その後直島でカフェを開業し、1年弱直島暮らしを経験。 現代美術作家O巻氏にちょっと似ていると言われている。 現在女木島に拠点作りをしているビーチサイドライター。
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宇野在住
3.11で茨城からバイクと一緒に移住。 宇野港で築100年の家をDIYして開業準備中。アート業界に3年浸かったのち、個人で食やアートや音楽のイベント企画をしてナリワイ作りの真っ最中。今年の畑はトマトとバジル祭りです!
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直島在住
直島在住、まつざきしおりです。2011年9月、会社員を辞め、身一つで直島に移住。 2013年3月、直島観光親善大使に就任。 現在、島のお嫁さんになり、子育てしながら島の漫画を描いたり、島のイベント活動、雑貨・菓子販売等を行っています。 島暮らしあるある・島移住漫画をブログにて日々更新中♪ http://ameblo.jp/shiori-shima/
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高松在住、サオです。 埼玉出身東京経由で2016年2月に移住。 高松でカルチャースクール「MARUTEの学校」を立ち上げ、ワークショップしたり、服作ったり、いろいろしてます。 https://www.facebook.com/marutenogakkou/ 特技はウェディングドレスを作れること。
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福岡県出身。2016年より直島在住。 アートが好きでこちらで暮らし始めることになりましたが、気がついたら瀬戸内の魅力にどっぷりはまってしまいました。


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